★ 大阪府立桜塚高等学校定時制の課程で講演 ★

2019年1月8日

桜塚高等学校定時制の課程におうかがいして、お話しさせていただきました^^

貴重なお時間、誠にありがとうございました。

 

私自身の先天的な症状である「アルビノ」(アルビニズム、眼皮膚白皮症)を通して、

「見た目問題」のことを中心にお話しいたしました。

 

さらにそこから掘り下げて、

自分が経験してきた学生生活での出来事をお話ししました。

 

特に今回お伝えしたのは、この事です。

生まれつき症状がある私は、自分が「辛い」と思うことが習慣化していたため、

特に子どものころは、それを大人に伝えること(相談すること)が難しかったです。

また、「みんなのようにできないといけない!」という強迫的な思いもあったかもしれません。

「できないと話したら、責められてさらに傷つく」と思って閉ざしていた時間が、私は長かったのです。

だけど、そんな気持ちも受け止めてくれた人たちが確かにいます。

閉ざしきってしまうのはもったいないかもしれない。

行き詰ったら、

できるだけ、気持ちをことばなどに表現してみてください。

とお伝えしました。

 

私の症状は、‘アルビノ’や‘見た目問題’だけど、

壁にぶつかるとき、

どこか、皆さんとも共通する部分もあるのではないか ということで、今回お伝えさせていただきました^^

講演後。先生が生徒さんたちの感想を送ってくださいました。いくつかピックアップしてご紹介します。

アルビノの人に接する機会は初めてでした。色々な問題を抱えながらも、前向きに、自分から人生を楽しんでおられる姿に感動しました。

私は今日の話を聞いて、少し共感できるところがありました。小中学校の頃は、少し変わった性格だったので馴染めなかったけれど、夜桜はそんな生徒がたくさんいるから馴染められたのだと思います。

アルビノの人がいることは知っていたが、生活するうえでの苦労は知らなかったので知れてよかった。色んな人が社会で生きやすいようになればいいと思う。

見た目によって個人のイメージが勝手に決め付けられ、自分のやりたいことができなくなるのは理不尽だと思った。

動物のアルビノについては画像で見かけたことがありましたが、人のアルビノというのは聞きなれていませんでしたし、外国人の方に限った話だと勝手に思っていたので、新しく知ることができたのは良かったと思いました。白い髪に白い肌というのはとても綺麗だと思いましたが、苦労が多くあることに、本当に大変なんだと思いました。見た目問題について、もっと多くの人に伝わってほしいと思います。

今日の講演授業をもし聞かなかったら、そういう「生まれつき」が存在するとは分からなかったので、知れてよかったです。髪の毛の色も人それぞれでびっくりしました。

インターネット上で見て、アルビノの人を綺麗だなと思っていましたが、すごく大変な思いをして生きてきているのだなと思いました。あの綺麗なアルビノのモデルさんもきっと大変な思いをしながら、がんばってモデルになったのだろう。

ドキュメンタリー作品を一本見たくらいの刺激がありました。当事者の生の声が聞けたことはとても貴重な体験だったと思います。自分からは覗くことのない世界の先に、様々な苦労や感じたことのない感情があることを知りました。

少し前からアルビノの方について興味があったので、とても勉強になりました。「どんなことで困っているのか」や「どんな風に思っているのか」などがとても良く分かりました。お話を聞けてとても嬉しかったです。

「一人で抱え込まずに大人に相談する」というのはアルビノの人たちだけでなく、僕たちにもあてはまると思うし、とてもためになった。平等に接する大切さが分かった。変に気を遣っても、相手からしたらかえって気まずくなることもあるということが分かった。

今日の話を聞いて、すごい勇気だなと思いました。きっと自分ならできないだろうなと思いながら感動していました。自分にとっても、同じ大変なものを持っている人にとっても、良い空間をつくったこと、とてもステキです。これからもがんばってください。

生徒さんたちは、日常では50分ひとコマの授業であるのに対して、講演会では連続して90分のお話しをお聞きくださいました。

その間も熱心に耳を傾けてくださっているのが、お話しをしていてとても嬉しかったです。

桜塚高等学校定時制の課程のみなさま、

お忙しいのに調整に入ってくださいました先生方、

 

このたびは貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。